法定労働時間とは?44時間の特例が認められる場合は?

法定労働時間とは?44時間の特例が認められる場合は?

「労働時間」とは

「労働時間」とは、労働者が使用者の指揮命令に服し、
労務を提供している時間のことをいいます。

 

これは現実に作業をしている時間はもちろん、
「使用者の指揮命令に服している時間」も含みますので、
この状態であれば待機している時間も、
「労働時間」となります。

 

「労働者の行為が使用者の指揮命令下におかれた状態」
というとらえ方については、
「客観的に定まるものであり、労働契約、就業規則、労働協約等の
定めのいかんにより決定されるものではない」

と判例はしています。

 

つまり、使用者が「この時間は労働時間にみなされない」
と定めたとしても、客観的に
使用者の指揮命令下におかれた状態であれば、
その時間は労働時間として扱われることになります。

 

例えば、仕事前の準備や清掃のほか朝礼などの時間、
仕事が終了してからのミーティングや後片付けの時間、
指定されたの制服や作業服への着替えの時間や、
更衣室等から仕事場までの移動時間などは、
使用者の指揮命令下におかれた状態であり、
労働時間とみなされます。

 

仕事に従事していない仮眠時間も、
緊急の電話や連絡に対応する必要がある状態であれば、
労働契約上の役務の提供が義務づけられている
と評価できる場合は、労働からの解放が保障されているとは言えず、
労働時間に該当するとした判例もあります。

 

「法定労働時間」とは

「法定労働時間」とは、労働基準法で定められている
労働時間の上限のことをいいます。
労働基準法では、
1週40時間、又は、1日8時間
を超えて労働させてはならないと規定されています。
ただし、
常時10人未満の労働者を使用する事業場であって次の業種については、
1週44時間の特例として認められています。

(ただし、満18歳未満の年少者については、これらの事業であっても
法定労働時間は週40時間とです)

 

商業
卸売、小売、理美容、倉庫、駐車場・不動産管理、出版業(ただし印刷部門を除く)等

 

映画演劇業
映画撮影、演劇、その他興業等(ただし映画作成、ビデオ製作を除く)

 

保健衛生業
病院、診療所、歯科医院、保育所、老人ホーム、浴場(ただし個室浴場を除く)等

 

接客娯楽業
旅館、飲食店、ゴルフ場、公園遊園地等

 

なお、労使間で「三六(さぶろく)協定」が結ばれている場合
法定労働時間を超える労働をさせることが可能となります。

 

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